昨日は、個人の所得税・消費税の電子申告と廃業届け、その妻の電子申告開始届けから開業届けをe-Taxで処理した。
ご主人が病気で入院、看病に疲れた奥さんが主人の事業はいったん精算して細々と新たに続けたいとの要望である。
税務署に足を運ばず事務所から一度に手続きできたので、喜んで帰った。
本日は、顧問先会社の外注先2人の申告及び1人の電子申告開始届けから申告までをした。
こちらも顧問先の経理担当が税務署に届けたりするわずらわしさから開放され喜んでいた。
しかし電子申告するこちらの方は、つまづかずにすっとというわけにはいかなかった。
例えば、基本情報変更で「申告・申請等基本情報:SC00E070」でOKボタンが押せない。 A税務署に問い合わせてもわからない。
その後、「この帳票の作成者でないため作業はできません」と表示されたので、組み込む前の弥生会計のe-Tax情報設定の利用者識別番号の誤りに気づいた。
後でA税務署に原因報せたが、単にOKボタンがグレーアウトだけでなく、「利用者識別番号が不一致です」とかのメッセージが表示されていたらすぐわかるのに不親切である。
確かに代理送信は先方から喜ばれるが、税理士の方はまだまだハードルが高い。
スムーズにいけば、どうってことない電子申告だが、つまづくと手書きの方が早いとなる。
少しでも「ころばぬ先の杖」となるか、気づいた点を以下に書きとめておく。
【代理送信の注意点】:
「 HUBH015E : 電子証明が未登録、又は登録された電子証明書と一致しません。 」というエラーに悩まされている先生も多いと思う。
注意点は下記の2点。
1. e-Taxの[作成]-[申告・申請等]で新規作成または組み込みした場合、基本情報変更の「申告・申請等基本情報:SC00E070」の下の方にある税理士等の利用者識別番号等を入力しているかどうか。
2.利用者選択から電子署名までは納税者のファイル上で操作でよいが、送信前に右上のログアウトをクリックして送信、次に表示される「受付システムログイン用暗証番号入力:SC00A051」の利用者識別番号と暗証番号は税理士のそれを入力して送信する。
【オンライン開始届出】:
1. e-Taxのサイトへいく
http://www.e-tax.nta.go.jp/
2. 左側にある「開始届出はこちら」をクリック
3. 左側にある「オンラインで提出する」をクリック
4. 下にスクロールして「満たしている」をクリック
5. ルート証明書が既にインストール済みなら「既にインストール済みの方」を、まだの方は「ルート証明書インストーラのダウンロード」をクリック(何度してもOK、実行→実行→インストールと処理する)
6. さらに下にインストールして「インストール完了」クリック
7. 右側の「開始届出(初めての方)」をクリック
8. 「個人の方」「法人の方」「税理士の方」「税理士法人の方」から選択してクリック
9. 開始届出書の必要事項を入力して、印刷・保存後送信する
10. 利用者識別番号照会で、開始届出書に入力した暗証番号を入力してログインする
11. 電子申告・納税等に係る利用者識別番号等の通知画面を保存・印刷する
【e-Tax改善要望点】:
1. 基本情報登録を一度したら繰り返ししなくてよいようにする。
所得税・消費税・個人事業の廃業届出・青色申告の取りやめ届出・消費税事業廃止届出書など、その都度基本情報の入力を要求される。
2. 一括署名可能にする。
各種申告・申請毎に署名しなくてもよいように、Windowsの操作のようにshift押しながらドラックして一括署名ができたらよい。
3. 決算書等の帳票印刷を各ページ毎だけでなく、一括印刷可能にする。
4. 確定申告作成コーナでは、利用者識別番号で納税履歴を保持し、予定納税額や氏名等は初期表示する。
5. 第三者作成書類の添付省略するためには、医療費に係る領収書等の記載事項も電子申告しなければいけないのを、医療費明細の添付省略にチェック付けるなどして兼用できるようにする。
6. 代理送信をもっとシンプルにする。
税理士事務所から多くの納税者の電子申告するので、税理士情報は一元管理してそれをベースに申告作成・署名・送信できたらよい。 毎申告書毎に基本情報で税理士の利用者識別番号等を入力しなければいけない。