殆どの得意先は20日締切や末日締切の月1回、その間の掛売伝票を集計して請求書発行、それに基づいて入金処理される。
1ケ月の売上金額合計に基づいて回収条件が異なる場合もある。
例えば、100万円迄は全額振込だが、100万円超えると半額振込で半額手形とか、超えた分のみ手形等、回収種別や金額が変わるので、請求金額が決まらなくては回収予定計算ができない。
販売管理パッケージ「ふくろう販売」では、月締切の得意先は請求単位で回収予定データ作成し、都度請求得意先は伝票単位で回収予定データを作成している。
(月締切でも伝票単位で回収予定管理したい得意先には得意先登録で回収予定コードの設定で可能)
今回のテーマは、個別入金消込処理時の対象売上伝票をどれにするかという問題である。
月締の得意先は請求書に基づいて入金されるから、最新請求締切日迄の売上伝票で未消込分から今回入金額に達するまでを消し込めばよい。
しかし、都度請求の得意先については、最新売上伝票日付迄の売上伝票で未消し込み分から今回入金額に達するまでを消し込む事になる。
以前、個別入金消し込みの説明を記載したが、ふくろう販売では得意先別入金伝票で入金合計を入力し、その後個別入金消し込み画面に切り替わって売上伝票毎に入金消し込み処理をする。 得意先別入金合計額-個別消込合計額が未消込額として管理される。
したがって、消し込み対象の売上伝票は全て表示されなくてはいけないので、都度請求の得意先については本日(System_date)迄の売上日の売上伝票が対象として初期表示される。
逆に月締切の得意先で最新請求日以降の売上伝票が消し込み対象として表示されたら煩わしいので最新請求日迄の売上日の売上伝票が対象として初期表示されるのである。
(最新請求締切日初期表示だが、取消ボタン押して翌月請求締切日等の入力で本日迄の売上伝票表示可能・・・例えば消費税の調整を請求後に翌月でした場合、その消費税も含めて翌月入金時に消し込みしたい等)
都度請求得意先の入金処理、実際の画面サンプルはこのようになる。
OBCの商奉行iの場合は最初に回収予定確定基準を請求書単位か伝票単位に回収予定データ作成するか設定する。
回収予定データの消し込みは回収予定基準(消し込みと同時に入金伝票作成)と入金伝票基準(入金伝票から消し込みをする)とあるが、入金伝票基準の画面サンプルは下記のとおり。
伝票単位に設定していると、都度請求の得意先は納品請求書発行後入金入力→回収消込となる。
請求書単位に設定していると、都度請求の得意先は請求書発行後入金入力→回収消込となる。