↑【前受金管理_詳細資料】:前受金管理の運用処理フローと各入力画面サンプルの説明
通常の販売管理の流れでは、見積→受注→納品→請求→入金となるが、見積→受注→請求→(前受)入金→納品という場合もある。
与信管理の面で先に入金してから納品という場合や、長期工事のように引き渡し迄、期間が長い場合の中間金的なケース等である。
前受金と納品の期間が短い場合は、売掛金の入金先行で△売掛金残となっても、納品売上で売掛金増となり差し引きされるから特に問題ないし、期中はそのままにして決算期をまたがる場合のみ△売掛金は前受金に振替たらよい。
前受金の期間が長かったり、件数が多かったり、金額も不一致で、掛売りや前受金売りが混在する場合はシステム化する必要がある。
また、前受金の請求書をシステムから出力する方が内部統制上好ましい。
販売管理ソフト「ふくろう販売」の場合は、売上未計上で入力し、納品請求書で前受金の請求をする。
入金確認後の納品時に、その伝票を売上計上、日付変更でOKである。
お金の入金管理は経理がしているが、売上は営業がしているといった場合、売上入力で前受金に充当する売上とか掛売りに該当する等の区別はできない。
売上は通常どおり営業で全て掛売りで処理し、一部入金時に経理が前受金を含めて個別入金消し込みするとか、前受金残高と売掛残高を参照して月末に振り替えるとかの処理をしたら簡単である。
Windows 7(64bit)で稼働する販売管理ソフト「ふくろう販売」は前受金管理及びその逆の前渡金(前払金)管理が標準で実装されている。
しかも、市販会計(弥生会計・勘定奉行i・勘定奉行21)赤黒連動で繋がる。
よくある3つのパターンを具体例で説明すると、
1.前受売上 例 [前受金と売上金額が対応する場合]
①7/10 前請求 1,050,000円
仕訳なし
②7/30 前受金 1,050,000円
当座預金 1,050,000/前受金 1,050,000
③8/16 前受売上 1,050,000円
前受金 1,050,000/売 上 1,050,000 (税 50,000)
2.残額入金 例 [前受金残を差し引き入金された場合]
以下、前請求は省略
①7/20 前受金 470,000円
普通預金 470,000/前受金 470,000
②8/12 掛売上 1,470,000円
売掛金 1,470,000/売 上 1,470,000 (税 70,000)
③9/10 入 金 1,000,000円
受取手形 1,000,000/売掛金 1,000,000
④9/30 前振替 470,000円
前受金 470,000/売掛金 470,000
3.前受金振替 例 [前受金残と売掛金残を相殺する場合]
①7/31 前受金 945,000円
普通預金 945,000/前受金 945,000
②8/13 掛売上 840,000円
売掛金 840,000/売 上 840,000 (税 40,000)
③8/31 前振替 840,000円
前受金 840,000/売掛金 840,000