得意先元帳(月次集計元帳)

業務システムをリプレースする時に気を付けなければいけないのが、顧客は現状システムの機能が新システムで当然にできると思いがちという点である。
パッケージソフトをベースにカスタマイズで対応する時、同様の機能で新システムに標準であるなら形は変わっても代用してもらうという事で殆ど対応できる。
新システムに無い機能はカスタマイズで追加する事になるのだが、一般的にあるのが通常の場合や、その業種では必須等の場合は、パッケージソフトのバージョンアップという事で無償対応するケースが多い。
どこで独自カスタマイズか標準装備するものか、見極めるのもカスタマイズ対応するパッケージベンダーの経営努力になるが、開発工数はかかるのは事実だし、機能オーバで複雑になっても使いづらくなるので、賢明なバージョンアップに留めるべきである。

今回のケースは、弥生販売を使用していた顧客が市販パッケージでは業務が回らなくなったので、カスタマイズ可能な

販売管理パッケージ・システムの「ふくろう販売」を導入して、バージョンアップした一例を紹介する。

経理担当者からの要望で、弥生販売では、得意先元帳の月次集計を使用して毎月作業をしていたが、「ふくろう販売」の得意先元帳では明細は出力されるが、月次集計が無いので追加して欲しいというものである。

弥生販売の得意先元帳(月次集計)のサンプル画面は、このようになっている。

他の市販パッケージ、例えば商蔵奉行iや販売大臣等には無い機能だが、この際、標準機能としてバージョンアップしてもよいと判断した。
但し、どうせ組み込むならより良いものを作ろうと、複数得意先で出力・改ページ選択・入金消込推移・前受金も可能等、使い易く次に繋がるバージョンアップとした。

「ふくろう販売」の月次元帳のサンプル画面は、このようになる。

他にも多くのバージョンアップした機能があるが、今回はパッケージ標準化の裏話のひとつとして紹介した。 「ふくろう販売」が常に進化していると思うと楽しくなる。

 

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