「生産入力と部品展開、所要量計算による在庫管理」で、構成部材から組立加工して完成品を在庫として持ち、その完成品を受注時に販売する形態を記述した。
生産入力で部材の在庫を減らして完成品の在庫を増やすという方法である。
今回のセット品管理は、上記のように予め在庫を作っておくのでなく、受注した時点でセットして販売するという業務フローである。
例えばセット品:「パーティ楽器4点セット」として、構成品:ミニドラム×1、小型ギターアンプ×2、小型ベースアンプ×1を販売している会社が、このセット品の受注があった時点で構成品をセットして販売する場合等である。
各構成品単体でも販売するので、各構成品毎に在庫管理が必要で、「パーティ楽器4点セット」のセット品の在庫管理は不要というケースである。
これを生産入力で完成品にしてから受注入力するのは手間で受注伝票でセット品を入力したら自動で構成品が展開され(場合によっては別の構成品を追加したり削除したりでき)、リレー売上入力で構成品の在庫が減るというオペレーションができたら楽である。
構成品の仕入で在庫が増え、セット品の売上で構成品の在庫が減り、納品書や請求書その他の売上管理資料ではセット品とセット品の売上金額のみ出力されるという仕組みである。
しかし、商品在庫一覧表や商品台帳には構成品別に出入りが記録されていなければいけない。 売上明細表等の入力リストにはセット品とその構成品が出力されるのが望ましい。
セット商品の販売という業務で説明したが、セット商品のレンタルでも同様である。
イベント・レンタル業向け販売管理システム「ふくろうレンタル」では、セット品のレンタル管理も標準機能に組み込んだ。